決算書や財務諸表などの計算書類では、金額を千円単位や百万円単位で表示することが一般的です。
しかし、普段の生活では千円や百万円という単位はあまり使われないため、意味や変換方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は千円や百万円の意味と、通常の金額との変換方法について解説します。
千円、百万円はいくら?
千円や百万円は、日本において会社法により定められた計算書類での書き方です。
会社法(平成十七年法律第八十六号)の規定に基づき、会社計算規則を次のように定める。
第五十七条 計算関係書類に係る事項の金額は、一円単位、千円単位又は百万円単位をもって表示するものとする。
会社計算規則
つまり、会社法に基づく計算書類においては、金額は必ず一円単位、千円単位、百万円単位のいずれかで表示しなければならないということです。
これは大きい数字を一目で分かりやすくするためだと考えられます。
千円はいくら?
千円は、文字通り「せんえん」で前の数字に千円(1,000)を掛けた金額になります。
つまり、千円単位で表示された金額は、ゼロを3つ足した金額となります。
例えば次のようになります。
- 1千円 → 1,000円(千円)
- 10千円 → 10,000円(1万円)
- 100千円 → 100,000円(10万円)
百万円はいくら
百万円は文字通り「ひゃくまんえん」で、前の数字に百万円(1,000,000)を掛けた金額になります。
つまり、百万円単位で表示された金額は、ゼロを6つ足した金額となります。
例えば次のようになります。
- 1百万円 → 1,000,000円(百万円)
- 10百万円 → 10,000,000円(1,000万円)
- 100百万円 → 100,000,000円(1億円)
千円と通常の単位を変換するには
千円を通常の金額にするには、ゼロを3つ足します。通常の金額を千円単位にするには、ゼロを3つ減らします。
例えば次のようになります。
千円から通常の単位
ゼロを3つ足す。
10千円 → 10,000円(1万円)
100千円 →100,000円(10万円)
通常の単位から千円
ゼロを3つ減らす。
10,000円(1万円)→ 10千円
100,000円(10万円)→ 100千円
百万円と通常の単位を変換するには
百万円を通常の金額にするには、ゼロを6つ足します。通常の金額を百万円単位にするには、ゼロを6つ減らします。
例えば次のようになります。
10百万円 = 10,000,000円(1,000万円)
100百万円 = 100,000,000円(1億円)
百万円から通常の単位
ゼロを6つ足す。
10百万円 → 10,000,000円(1,000万円)
100百万円 → 100,000,000円(1億円)
通常の単位から百万円
ゼロを6つ減らす。
10,000,000円(1,000万円) → 10百万円
100,000,000円(1億円) → 100百万円
決算書や財務諸表などの計算書類を読む際には、千円や百万円の意味と変換方法を理解しておくと、金額を把握しやすくなります。