ノイズキャンセリング機能は、周囲の騒音を打ち消す機能です。
次のようなケースでは、音楽を聞きたいわけではないけど、騒音は消したいというニーズがあります。
- 仕事や勉強で集中したいとき
- 電車や飛行機、工事などの騒音を軽減したいとき
それでは、音楽なしでもノイズキャンセリング機能は動作するのでしょうか?
本記事ではそんな疑問にお答えします。
音楽なしでもノイズキャンセリングは使えるの?
音楽を再生していない状態でも、ノイズキャンセリング機能は動作します。
一般的なノイズキャンセリングイヤホンでは次のようなモード設定になっており、ノイズキャンセリングが有効なモードでは、耳につけた瞬間に周りの騒音が低減されます。
- ノイズキャンセリング無効
- ノイズキャンセリング有効
- 外音取り込み(イヤホンをすると聞こえにくくなる外の音を取り込む)
- Apple AirPods Pro
- SONY WF-1000XM5
- BOSE QuietComfort Ultra Earbuds
- ANKER Soundcore Liberty 4
音楽なしでノイズキャンセリング利用するメリットとデメリット
音楽を再生していない状態でノイズキャンセリング機能を使用するメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット
- 周囲の騒音を遮断し、集中力を高めることができる。
- 聴覚過敏の人や、騒音で不快感を感じる人でも、静かな環境で過ごすことができる。
電車やカフェなどで使ってみると明らかに騒音が減るのが分かります。仕事や勉強時にもオススメです!
デメリット
- 長時間つけていると耳が痛くなる場合がある。
- 機種によってはホワイトノイズが聞こえることがある。
ノイズキャンセリングイヤホンを音楽なしで使っても耳には悪くない
ノイズキャンセリングを音楽なしで使っても耳に悪くはありません。むしろ、周囲の騒音を抑えてくれることで、耳への負担が軽減されます。
ノイズキャンセリングは、マイクで周囲の音を拾い、その逆位相の音をイヤホンやヘッドホンから流すことで、騒音を打ち消す仕組みです。そのため、音楽を流さなくても、周囲の騒音を抑えることができます。
ただし、ノイズキャンセリング機能によって発生する微量な振動が不快に感じることもあります。また、周囲の音が一切聞こえなくなることによって、事故に巻き込まれるリスクも少なからずあります。
これらの点に注意して使用すれば、ノイズキャンセリングは耳に悪くないと言えるでしょう。
ノイズキャンセリングイヤホンを選ぶ時のポイント
音楽なしで耳栓がわりにノイズキャンセリングイヤホンを使う場合には、次の点を重視して選ぶとよいでしょう。
ノイズキャンセリングの効果
製品によってノイズキャンセリングの効果には差があります。せっかくノイズキャンセリング目的で選ぶなら重視したいポイントです。
同じ「ノイズキャンセリング」でも製品ごとに強さに差があります。ノイキャンの効果は、以下の要素によって決まります。
- ノイズキャンセリング方式
- ノイズキャンセリング用マイクの数と配置
- ノイズキャンセリング用プロセッサーの性能
2個以上マイクを使ってノイズをキャンセルするものが効果が高い目安です(ハイブリッドANC もしくはアダプティブANC)。
一般に、高価なノイズキャンセリング製品は、ノイズキャンセリング方式やノイズキャンセリング用マイクの数、ノイズキャンセリング用プロセッサーの性能に優れているため、効果が高い傾向があります。
快適性
長時間装着しても快適な製品を選ぶことが大切です。重いイヤホンだと耳が痛くなりがちです。
片耳のイヤホンの重さが5〜6g程度までを目安にすると良いでしょう。
バッテリー寿命
長時間使用する場合は、バッテリー寿命が長い製品を選びましょう。
目安としてはノイズキャンセリングONで8時間以上のものがおすすめです。