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尺貫法とは?単位変換ツールと一覧・早見表【尺・坪・升・貫】

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尺貫法とは、尺を長さ、坪を面積、升を体積、貫を質量などに使う日本の伝統的な単位体系です。

この記事では、尺貫法の意味を長く解説するよりも、必要な数値をすぐ確認できる一覧・早見表単位変換ツールを中心にまとめました。

代表的な換算値は、次のとおりです。

  • 1尺=約30.303cm
  • 1坪=約3.3058㎡
  • 1升=約1.8039L
  • 1貫=3.75kg

一般的な尺貫法の基準となる曲尺を使用しています。古い史料や和裁の寸法では異なる基準が使われることがあるため、後半の注意点も確認してください。

この記事のポイント

  • 4分野の単位を一覧で確認
  • 任意の数値をツールで変換
  • 電卓で使える計算式を掲載
  • 鯨尺や畳との違いも整理

尺貫法の単位一覧と早見表

以下は、一般的な尺貫法とメートル法の換算表です。換算値は、大日本図書の尺貫法資料東京都測量設計業協会の換算資料を基準に整理しています。

表の小数は、見やすい桁数に丸めています。測量や施工など精度が必要な用途では、途中で数値を丸めず、最後に必要な桁数へ調整してください。

長さの早見表

尺貫法単位間の関係メートル法
1分 ぶ1寸の10分の1約3.0303mm
1寸 すん1尺の10分の1約3.0303cm
1尺 しゃく10寸約30.303cm
1間 けん6尺約1.8182m
1丈 じょう10尺約3.0303m
1町 ちょう60間約109.09m
1里 り36町約3.9273km

換算上の基準は、1尺=10/33mです。

日常的な目安なら「1寸は約3cm」「1尺は約30cm」「1間は約1.8m」と覚えると、大きさをイメージしやすくなります。

面積の早見表

尺貫法単位間の関係メートル法
1坪 つぼ1間四方約3.3058㎡
1畝 せ30坪約99.1736㎡
1反 たん10畝 300坪約991.736㎡
1町歩 ちょうぶ10反 3000坪約9917.36㎡

1㎡=0.3025坪なので、平方メートルから坪へ変換する場合は、平方メートル数に0.3025を掛けます。

坪と同じ面積を表す「歩」は、1歩=1坪です。ただし「歩」は歩数を表す一般語と区別しにくいため、現在の土地や建物では坪のほうが目に入りやすいでしょう。

なお、面積単位の「畝」は「せ」と読みます。作物を植えるために土を盛った場所を指す「畝 うね」とは読み方と意味が異なります。

体積の早見表

尺貫法単位間の関係メートル法
1勺 しゃく1合の10分の1約18.0391mL
1合 ごう10勺約180.391mL
1升 しょう10合約1.80391L
1斗 と10升約18.0391L
1石 こく10斗約180.391L

実用上は、1合を約180mL、1升を約1.8Lとして扱うことがあります。ただし、尺貫法の換算値は1合=約180.391mLです。

質量の早見表

日常では「重さ」と呼ばれますが、計量上は質量の換算です。

尺貫法単位間の関係メートル法
1匁 もんめ1貫の1000分の13.75g
1両 りょう10匁37.5g
1斤 きん160匁600g
1貫 かん1000匁3.75kg

匁と貫は10進関係ですが、斤は1斤=160匁です。すべてを10倍単位だと思わないことが、変換ミスを防ぐポイントです。

よく使う数値の早見表

尺貫法換算値主な使用場面
3寸約9.091cm建築寸法など
3尺約90.909cm住宅のモジュールなど
6尺約1.8182m1間と同じ
10尺約3.0303m1丈と同じ
5坪約16.529㎡小規模な建物や部屋
10坪約33.058㎡建物面積
30坪約99.174㎡住宅や土地
100坪約330.579㎡土地面積
1合約180.391mL米や酒の容量
5合約901.953mL半升
1升約1.80391L米や酒の容量
100匁375g古い重量表示
1斤600g尺貫法上の質量
1貫3.75kg古い重量表示

尺貫法の単位変換ツール

数値、量の種類、変換元、変換先を選ぶと自動で変換できます。

長さから面積へ変えるような、量の種類をまたぐ変換はできません。長さ・面積・体積・質量から該当する種類を選んでください。

変換ツールの使い方

  1. 長さ・面積・体積・質量から種類を選ぶ
  2. 変換したい数値を入力する
  3. 変換元と変換先の単位を選ぶ
  4. 「換算する」を押す

尺貫法を自分で変換する計算式

変換ツールが使えない場合は、次の係数を使って電卓で計算できます。

尺とメートルの変換

  • 尺からメートル:尺数×10÷33
  • 尺からセンチメートル:尺数×約30.303
  • メートルから尺:メートル数×3.3
  • センチメートルから尺:センチメートル数÷約30.303

たとえば、2尺5寸は2.5尺です。

2.5×30.303=約75.758cm

2尺と5寸を別々に計算するより、5寸を0.5尺に直してから計算すると簡単です。

坪と平方メートルの変換

  • 坪から平方メートル:坪数×約3.3058
  • 平方メートルから坪:平方メートル数×0.3025

30坪を平方メートルへ直す場合は、次のように計算します。

30×3.3058=約99.174㎡

逆に100㎡を坪へ直すと、100×0.3025=30.25坪です。

より高い精度が必要な場合は、1坪=400/121㎡として計算してください。

升とリットルの変換

  • 升からリットル:升数×約1.803907
  • リットルから升:リットル数÷約1.803907

3升なら、3×約1.803907=約5.41172Lです。

日常的な概算では1升を約1.8Lとしても構いませんが、複数回の計算や合計値を求める場合は、途中で小数を丸めすぎないようにします。

貫とキログラムの変換

  • 貫からキログラム:貫数×3.75
  • キログラムから貫:キログラム数÷3.75

8貫は、8×3.75=30kgです。

匁をグラムへ直す場合は、匁数に3.75を掛けます。100匁なら、100×3.75=375gです。

変換前に確認したい間違いやすいポイント

早見表の数値が正しくても、資料で使われている単位の意味を取り違えると、計算結果は合いません。特に次の点を確認してください。

曲尺と鯨尺は長さが異なる

一般的な尺貫法の換算表でいう1尺は、曲尺を基準とする約30.303cmです。

一方、和裁や着物の寸法で使われてきた鯨尺は、1尺が約37.879cmで、曲尺の1.25倍に相当します。

たとえば、着物の二尺袖を曲尺で計算すると約60.6cmですが、鯨尺なら約75.8cmです。古い反物、着物、和裁資料を変換するときは、曲尺と鯨尺のどちらが使われているか確認してください。

本記事の変換ツールは、一般的な曲尺の1尺=10/33mを使用しています。

1坪と畳2枚は正確には同じではない

1坪は1間×1間で、約3.3058㎡です。「1坪は畳2枚分」という説明は広さをイメージする目安になりますが、実物の畳は地域や種類によって寸法が異なります。

また、不動産広告で畳数を表示する場合は、不動産公正取引協議会連合会の表示規約により、1畳当たり1.62㎡以上という基準が用いられます。

この基準による2畳は3.24㎡以上であり、1坪の約3.3058㎡と同じ換算値ではありません。土地や建物の面積を正確に比較するときは、平方メートル表示を基準にしてください。

このように「畳」は一定の換算値に固定しにくいため、本記事の変換ツールには入れていません。

町 合 勺 分は分野で意味が変わる

同じ漢字でも、量の種類によって意味が異なる単位があります。

表記分野換算値
長さ約109.09m
町歩面積約9917.36㎡
体積約180.391mL
面積0.1坪 約0.33058㎡
体積約18.0391mL
面積0.01坪 約0.033058㎡
長さ0.1寸 約3.0303mm
質量0.1匁 0.375g

古文書に「3合」とだけ書かれていた場合、周囲に升や米があれば体積、坪や土地があれば面積と判断できます。

「分」も、尺や寸と一緒に書かれていれば長さ、匁や貫と一緒に書かれていれば質量です。単位名だけで決めず、何を測っている資料なのかを先に確認してください。

食パンの1斤は600gとは限らない

尺貫法上の1斤は600gです。しかし、包装食パンの1斤は同じ換算で表示されているわけではありません。

日本パン公正取引協議会の表示基準では、包装食パンの保証内容重量について1斤を340gとして換算し、「1斤は340g以上です」などと表示するルールが示されています。

したがって、食パン1斤を尺貫法の表から600gへ変換するのは適切ではありません。商品の実際の重量を知りたい場合は、包装に記載された内容量や保証内容重量を確認してください。

歴史資料の両は基準を確認する

標準的な尺貫法の換算では、1両=10匁=37.5gです。

ただし、歴史資料に出てくる「両」は、貨幣、薬、生薬、貴金属など、時代や用途によって意味や基準が異なる場合があります。

本記事の表と変換ツールは、1両=10匁とする尺貫法上の質量換算です。貨幣としての両や、資料独自の基準へ無条件に適用しないでください。

取引や証明ではメートル法を主表示にする

尺や坪は現在も会話や参考値として使われていますが、契約書、仕様書、性能証明書などの取引や証明では扱いに注意が必要です。

計量法第8条|e-Gov法令検索では、法定計量単位でない計量単位を取引または証明に用いてはならないと定めています。

また、経済産業省の計量単位に関するQ&Aでは、坪を取引または証明に使用することはできない一方、平方メートルなどの法定計量単位とともに、取引や証明に用いない参考値として括弧内へ併記することは妨げないと説明されています。

  • 主表示と参考値が分かる例:100㎡(約30.25坪)
  • 避ける表示:100㎡・30.25坪
  • 避ける表示:約30.25坪のみ

古い図面を読むための変換や、歴史上の事実を記載することまで禁止されているわけではありません。ただし、契約、販売、証明に使用する場合は、メートル、平方メートル、リットル、キログラムなどの法定計量単位を主表示にしてください。

必要な数値が分かったら、まず単位の種類と用途を確認し、変換ツールへ入力します。最後に、概算なら小数第1〜2位、施工や測量なら目的に必要な精度へ丸めれば、余計な変換ミスを防げます。


参考資料

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