今ある資産から毎月お金を引き出すと、何年もつのか?
資産額・利回り・取り崩し額を入力して、老後資金や貯蓄の残高を試算できます。
- 資産が尽きる時期と、将来の残高を計算
- 入力を変えながらグラフで比較
- 30年間など、使いたい期間から毎月額・必要資産を逆算
- 年金の不足額、定率取り崩し、物価上昇を考慮した試算
資産取り崩しシミュレーション
資産の取り崩しを試算
資産残高の推移
2本の線を今回の物価上昇率で調整します。結果・取り崩し額・表は額面です。
条件を残してから入力を変えると、2本の線で比べられます。
一定利回りでの試算です。相場変動・税金・手数料は反映しません。初期値は入力例です。
年金・物価・年齢の設定
物価と開始年齢
定額では、取り崩し額を1年ごとに物価上昇率で増減します。
生活費と年金から月額を計算
年金は税・保険料を差し引いた手取り月額で入力します。
30年間使うための目安
定率での毎月の受取額
年別の残高・取り崩し額を見る
| 経過 | 年間取崩額 | 年間運用損益 | 期末残高 |
|---|
計算方法・前提を確認
年利は実効年率として、月利=(1+年利)の12乗根−1に換算。月初残高に運用損益を反映し、各月末に取り崩します。最後の月に残高が足りない場合は、残っている分だけを引き出します。試算は最長60年です。
定率では「月初残高×取り崩し率(年率)÷12」を毎月引き出します。定額で物価上昇率を設定すると、13か月目・25か月目…に月額を調整します。定率では物価上昇率を現在価値の表示だけに使います。
期間からの逆算は、期間末に資産をほぼ使い切る定額の試算です。物価上昇率を設定している場合は、初年度の毎月額を求めます。残しておくお金は、初めに入力する資産額から分けてください。
額面の残高を保つ計算上の条件
税金や運用手数料、実際の相場の上下は自動反映しません。課税口座では売却益への課税により手取りが減るため、入力した取り崩し額と手取り額は異なる場合があります。計算結果は将来の運用成果を保証するものではありません。
このツールの計算はブラウザ内で行い、入力した金額をツールから外部送信・保存する処理はありません。比較条件はページを閉じると消えます。
入力すると結果とグラフが自動で変わります。「この条件を比較に残す」を押してから月額や利回りを変えると、変更前後の残高を2本の線で比べられます。月別の金額はグラフをタップ、年間の合計は「年別の残高・取り崩し額を見る」を開いて確認してください。
「取り崩す資産額」には、生活費として使う予定のお金を入力します。急な出費への備えや家族に残しておきたいお金は分けておくと、取り崩しに使える範囲を確認しやすくなります。
1,000万円・2,000万円・3,000万円は何年もつ?
2,000万円から毎月10万円を取り崩す場合、運用なしなら16年8か月、年利3%が続く仮定なら23年で資産が尽きる計算です。 資産額と月額を変えると、次のようになります。
| 開始時の資産 | 毎月の取り崩し額 | 年利0% | 年利3% |
|---|---|---|---|
| 1,000万円 | 5万円 | 16年8か月 | 23年 |
| 2,000万円 | 5万円 | 33年4か月 | 60年後も残る |
| 2,000万円 | 10万円 | 16年8か月 | 23年 |
| 3,000万円 | 10万円 | 25年 | 45年7か月 |
| 3,000万円 | 15万円 | 16年8か月 | 23年 |
| 5,000万円 | 15万円 | 27年10か月 | 58年5か月 |
※毎月末に取り崩し、物価上昇率0%、利回り一定、税金・手数料なし。最後の月は満額を引き出せない場合があります。「60年後も残る」は試算期間内に尽きないという意味です。
表の1,000万円・月5万円、2,000万円・月10万円、3,000万円・月15万円は、資産に対する取り崩し額の割合が同じなので、同じ利回りなら資産寿命も一致します。資産額と毎月必要な金額を組み合わせて見ると、自分に近い条件を探せます。
年利は将来にわたって固定されるものではありません。ツールの初期値3%は入力例です。運用なしの0%や、1%など低い利回りも試すと、想定より運用が伸びない場合の差を確認できます。
30年間使うなら、毎月いくら取り崩せる?
資産2,000万円・年利3%では、25年間なら月約9.44万円、30年間なら月約8.38万円が、期間末にほぼ使い切る目安です。毎月10万円を30年間引き出す条件では、開始時に約2,384万円が必要になります。
| 開始時の資産 | 30年間の毎月額:年利0% | 30年間の毎月額:年利3% |
|---|---|---|
| 1,000万円 | 2.77万円 | 4.19万円 |
| 2,000万円 | 5.55万円 | 8.38万円 |
| 3,000万円 | 8.33万円 | 12.58万円 |
| 5,000万円 | 13.88万円 | 20.97万円 |
※毎月末に同額を取り崩し、物価上昇率0%、利回り一定、税金・手数料なし。月額はツールと同じく100円未満を切り捨てています。
65歳から90歳までを考えるなら25年、95歳までなら30年が設定例です。ツールの「何年間使いたい?」を変えると逆算結果も更新され、「この月額で試算」から残高の推移を確認できます。この逆算は、期間末に資産をほぼ使い切る計算です。
年金で足りない分を取り崩し額にする
生活費が月25万円、年金などの手取り収入が月19万円なら、資産から補う額は月6万円です。ツールの「年金・物価・年齢の設定」で生活費と手取り収入を入力し、不足額を月額に反映できます。
将来の年金見込額は、日本年金機構の「ねんきんネット」による年金見込額試算で確認できます。家計の計算には、税金や社会保険料を差し引いた手取り額を使います。年金受給前後などで収入が大きく変わる場合は、期間ごとの条件で試算してください。
定額・定率・4%ルールの違い
取り崩し方によって、毎月使える金額と残高の減り方が変わります。
| 方法 | 引き出す金額の決め方 | 結果で確認すること |
|---|---|---|
| 定額 | 毎月10万円など、金額を決める | その月額が何年続けられるか |
| 定率 | その時点の残高に一定の割合を掛ける | 将来の受取額が生活費に足りるか |
| 4%ルール | 初年度は開始時資産の4%。翌年以降は引出額を物価に合わせて調整 | 物価上昇や値動きを含めて維持できるか |
定率では、残高が減ると引き出す額も減ります。本ツールの入力範囲では、資産がある状態から定率で取り崩すと、計算上は残高がゼロになりません。そのため、定率を選ぶと、主要結果に「目標年数後の翌月受取額」を表示します。残高と受取額を一緒に確認してください。
よく聞く4%ルールは、初年度の引出額を開始時資産の4%とし、その後は物価に合わせて金額を調整する考え方です。毎年の残高の4%を引き出す定率方式とは計算が異なります。2,000万円なら初年度は年80万円、月換算で約6.67万円です。三井住友信託銀行の「資産取崩し期の運用の考え方」(PDF・1〜2ページ)でも、仕組みと過去の経験則に依存する点が説明されています。
近い金額の動きを試すなら、ツールの「毎月定額」に約6.67万円を入力し、物価上昇率を設定します。ただし、本ツールは一定利回り・毎月末取り崩しの計算です。過去の相場を使った4%ルールの成功率を検証する機能はありません。
物価上昇や下落で、試算はどう変わる?
取り崩し額を物価に合わせて増やす場合
2,000万円・年利3%・初年度月10万円で、月額を毎年2%ずつ増やすと、資産が尽きるまで18年5か月になります。増額しない場合の23年より、4年7か月短い試算です。初年度の月10万円は、18年経過後には約14.3万円に増えます。
ツールでは、物価上昇率を入れると定額の月額を1年ごとに調整します。「今のお金の価値」を選ぶと、将来の残高を物価上昇分で割り戻したグラフも確認できます。たとえば物価が毎年2%上がる場合、30年後の100万円は、開始時の約55万円に相当します。
取り崩し始めの下落が響く理由
取り崩し中は、下落の時期によっても結果が変わります。下落直後に生活費を引き出すと、回復局面に残る運用元本が小さくなるためです。三井住友信託銀行の前掲資料でも、マイナスのリターンが初期に来る場合と後半に来る場合の差が示されています。
例として、2,000万円から月10万円を取り崩し、年利が「2年間だけ−15%、それ以外は3%」となる条件を別に計算すると、次の差が出ます。
| −15%になる年 | 資産が尽きるまで |
|---|---|
| 開始1・2年目 | 14年5か月 |
| 10・11年目 | 18年4か月 |
※各年の利回りを実効月利に換算し、月末に10万円を取り崩した独自試算。物価上昇・税金・手数料なし。本ツールは一定利回りの入力のため、この年ごとの下落は再現しません。
計算に含めているもの・含めていないもの
本ツールは、年利を月次の複利利回りに換算し、運用損益を反映した後で月末に取り崩します。年利3%なら月利は約0.2466%です。定率では、毎月の月初残高に「設定した年率÷12」を掛けて取り崩し額を決めます。試算期間は最長60年です。
税金・手数料は自動計算していません。課税口座で投資信託などを売却すると、利益部分への課税により手取りが減ります。取り崩し額の全額に税率を掛けると、税負担を大きく見積もってしまいます。NISA口座の対象商品の売却益は非課税です。税金の基本的な違いは、金融庁の「NISAを知る」で確認できます。
口座の種類や運用コストを踏まえて条件を置き、生活費や残高が変わったときに再計算すると、使える金額の見直しに役立ちます。
