固定IPアドレスの確認方法3選

ビジネスシーンや自宅サーバーの運用、リモートワークなど、安定したネットワーク環境に不可欠な固定IPアドレス。

「設定したはずだけど、今どうなっているか分からない」「そもそも確認方法が分からない」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、固定IPアドレスの具体的な確認方法を解説します。

固定IPアドレスの確認方法

固定IPアドレスを確認する方法はいくつかありますが、ここでは確実性の高いものから手軽なものまで、主要な3つの方法を解説します。

ISPの契約情報や管理画面を確認する【最も確実】

最も確実な方法は、契約しているインターネットサービスプロバイダー（ISP）から提供されている情報を確認することです。

契約時の書類

固定IPアドレスのオプションを契約している場合、契約内容が記載された書類に割り当てられたIPアドレスが明記されていることがあります。

ISPの会員ページや管理画面

多くのISPでは、契約者向けの会員ページや管理画面を提供しています。ログイン後、契約情報やオプションサービスに関する項目を確認することで、固定IPアドレスの割り当て状況や実際のIPアドレスを確認できます。

この方法であれば、契約内容に基づいた正確な情報を得られるため、最も信頼性が高いと言えます。

まずは契約時の書類を探したり、ISPのウェブサイトから会員ページにログインしてみましょう。

ルーターの設定画面を確認する

ご家庭やオフィスでインターネットを利用する際に使用しているルーターの設定画面からも、現在割り当てられているグローバルIPアドレスを確認できる場合があります。

IPアドレス確認サイトを利用する

Webブラウザ上で「IPアドレス確認」といったキーワードで検索すると、現在利用しているグローバルIPアドレスを表示してくれるWebサイトが多数見つかります。

これらのサイトにアクセスするだけで、すぐにIPアドレスが表示されます。特別な設定やログインは不要な場合がほとんどです。

IPアドレス確認くん

何度か異なる時間帯にアクセスしてみて、表示されるIPアドレスが変わらなければ、固定IPアドレスである可能性が高いと考えられます。しかし、動的IPアドレスであっても、ISPの運用状況によっては長期間同じIPアドレスが割り当てられることもあります。

そのため、IPアドレス確認サイトの結果のみで固定IPアドレスであると断定するのは避け、必ずISPの契約情報と合わせて確認するようにしましょう。

補足：端末のコマンドプロンプトやターミナルでの確認について

WindowsのコマンドプロンプトやmacOS/Linuxのターミナルで「ipconfig」や「ifconfig」といったコマンドを実行すると、IPアドレスが表示されますが、これらは主にローカルネットワーク内で使用されるプライベートIPアドレス（ローカルIPアドレス）であり、インターネット上のグローバルIPアドレス（固定IPアドレス）とは異なります。

したがって、これらのコマンドで確認できるIPアドレスは、固定IPアドレスの確認には直接的には役立ちません。ただし、ネットワーク構成を把握する上では有用な情報となります。

固定IPアドレスかどうかのチェックポイント

固定IPアドレスの確認は、契約内容の確認が最も確実です。ルーターの設定画面やIPアドレス確認サイトは、補助的な確認手段として活用しましょう。端末のコマンドではグローバルIPアドレスは確認できない点に注意が必要です。

以下のポイントを参考に、固定IPアドレスであるかどうかを総合的に判断しましょう。

確認方法	ポイント	注意点
ISPの契約情報・管理画面	固定IPオプションの契約があるか、割り当てIPアドレスが明記されているか	最も確実な方法
ルーター管理画面	WAN側のIPアドレスを確認
IPアドレス確認サイト	複数回アクセスしてもIPアドレスが変わらないか	動的IPでも長期間同じ場合があるため、契約情報と合わせて確認が必要
端末のコマンドプロンプト/ターミナル	ローカルIPアドレスのみ表示 （固定ローカルIPアドレスを端末に設定している場合はそれを確認可）	グローバルIPアドレスの確認はできない

もし固定IPアドレスの確認方法に迷ったら、まずは契約しているISPのサポートセンターに問い合わせるのが最も確実で安心な方法です。